秋の雨

 一時、雨が降る。秋の雨、という感じがする。
 地区大会まで1週間。会場でスタッフ打合せ。11校がスムースに打合せを済ませた。
 その前に行われた顧問会議で、大会の役割分担などを確認。各校の上演作品が分かったので、上演順に掲載する。作者名は省略。
 
 1 上山明新館      第一精神病棟(既成)
 2 山形学院       麗しき乙女の肖像~Stand By Me~(既成)
 3 山形中央        夏芙蓉(既成)
 4 山本学園        七人の部長(既成)
 5 山形北          夏芙蓉(既成)
 6 山形市立商業     破稿 銀河鉄道の夜(既成)
 7 山形工業        詐欺師入門(既成)
 8 日本大学山形    開かない扉(創作)
 9 山形南          山椒魚だぞ!(既成)
10 山形西           きょうだい(創作)
11 山形東           ここまでがユートピア(既成)

 
 創作は2校だけ。内1校は生徒創作。他はずいぶん昔の作品とか、やっぱり脚本投稿サイトからの作品とか、越智優さんの作品がほとんどだ。『夏芙蓉』は全国の上演記録を見ても多くて、全国『夏芙蓉』大会ができそうである。この作品ももはや高校演劇の「スタンダード・ナンバー」になっているのか。
 
 今日木曜日は7校時まである日で、部活動の時間は実質50分あるかないか。7場ラストをやっていた。前で動いている2人よりも、後で見ている2人の動きの方が大事というふうに指摘する。今動いている役者の演技にどう反応するべきか、舞台上にいる他の役者の反応を見て、観客が「ああそういう反応でいいのか」と安心して同様に反応する、ということがある(まわりくどいな)。だから主役より脇役が大事というわけだ。まあ、言ってしまえばおおげさにずっこけてみせることで、観客に「ここは大笑いして!」とサインを送るというようなことだが、もっと微妙な反応にも応用できるので、ほんとに大事に演じなければならない。
 ある役の果たす役割、その台詞の意味を説明してみる。重要性を本人が(周囲もだが)あまり理解していないようだったから。どの役にも果たすべき課題がある。それが、十分に自覚した上でできるようになったら芝居はぐっと深まるはずだ。
 
 某校顧問の方のお子さんが本校の学校祭での上演を観て(つまり本校生徒なのだが)、「これからどうなるんだろうとハラハラして見ていた、芝居っておもしろいんだということを知った」と言っていたとのこと。その子は運動部なのであまり芝居経験はないのだろうが、そういう子にも演劇への興味を持ってもらえたらうれしい。