昨日は校内合唱コンクールだった

 台風の影響で雨が心配されたが、偏西風が台風を東に吹きやってくれたため、例年通り、県民会館や旧県庁で朝の練習ができた。
 2週間の練習で、課題曲(3曲中1曲を選択)と自由曲を仕上げなければならない。東北有数の音楽部(合唱部)の生徒が各クラスにいるのでそれが核になっている。
 3年生はやはりうまく仕上げてくる。1位と2位のクラスでうちの部員が指揮者だった。曲のイメージにもよるのだろうが、指揮にも個性が出るものだ。
 
 
 平成19年から20年にかけてのノートを読み返した。県大会で『チョコと洋燈と池の鯉』を上演した後である。この年は置農さんが『どんがら山奇譚』、山東さんが『ゼロ2007』で東北大会出場。庄内農業さんが『けものたましい』で優秀賞第1席だった。前年度、現任校に移って1年目、『ファミレスのババロア』で県大会に出たが、直前に修学旅行が入っていて、ほぼ練習なしで臨んだ(照明の練習はした)。あんなに良かったお婆さん役の子の地が出たりして結果に結びつかなかった。地区から県へ行くときの意識。「万年県大会どまり」で満足する意識がどこかにあったと思う。
 2年目、自分が脚本を書く!と宣言し、取り組んだのが『チョコ~』だった。前任校最後の作品『私の愛した白熊』以来だったが、なんとか脚本の水準は保ったと思う。生徒もよくやってくれた。しかし『どんがら山~』には及ばなかった。他の入賞校にはひけをとっていないという自負はあったが賞には縁がなかった。
 この後、部員減少に悩まされ、『中庭の大根』、『こぶたとチャールストン』と書き続けたが、不慮の事故などもあってついに地区落ち。校務分掌で超多忙だったこともあるが、そのころいろいろ考えたことが今の自分の(高校)演劇観の基礎になっていることがあらためて確認できる。
 
 さて今年の台本。少しずつ膨らんできているが、方向性が定まらない。ある方向へ行くと重くなりそうだが、生徒は重いほうがいいと言う。