トシドンと定演装置

 校内掲示板にあった、石川直樹という方の写真展「異人 the stranger」のポスターの一部である。
 6月中は東北芸術工科大学本館で展示される。ポスター上部にはアマハゲの写真がある。
 トシドンは鼻が鋭く、長いのが特徴である。高校演劇『トシドンの放課後』ではよく、ナマハゲや鬼のような面で上演するが、トシドンと称するからにはこのような面であるべきではないか。
 
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 採点が終わり、解放感に包まれて呑んだくれてしまった。470枚。1枚5分かかるとして、2350分。39時間かかる。毎日3時間採点して13日かかる計算だが、締め切りはテスト終了後1週間。
 
 
 その間、アトリエ公演の稽古と準備は少しずつ進み、今日は照明を吊っていた。今日から県高校総体なので、授業は午前中のみの特別時間割。部活の時間は長くとれた。回路も組めたようで、明日は色入れ、当たり合わせになる。
 3日、4日には3年生部員が通しを見てくれる予定。5日から7校時が始まるのだ。
 
 
 定演の装置が残っていて邪魔なので部室の外に出す。ドアの写真を載せてみよう。
 
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 ドア枠を、角材と板で作ってある。下の板に両脇の板と角材を釘打ちする。角材の上のほうも板で打ちつける。前に付けているのは、歪み防止の意味もある。
 
 枠にドアを蝶番で取り付ける。ドアの厚さは角材分。
 
 内側に細い角材を付けてドアを止めるようにする。ここにキャッチを付けて、ドアが跳ね返らないようにする。
 
 ドアの窓はベニア板を切り抜いて、縁に細く切ったベニアを貼ってある。
 
 立てるために、下の板を長くしてある。これに筋交いを付けて横に歪むのを抑える。
 板の上にウエイトを置く。この部分は棚の後ろになって客席からは見えない。
 
 ドア枠の上手側は部屋の境なので、大きな三角に切ったコンパネを付けて前後の傾きを無くす。写真では外してある。
 ほかに、裏にも小さな人形立てを打ち付ける。廊下側は人が通るので、大きな人形立ては無理だった。
 
 
 
 
 
 
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 下手側から見る。
 高さは部員が立って通れればいいので、適当に170センチくらいにしてある。
 
 20代の女性の部屋ということで、ドアの窓の前に、カフェカーテンを下げてみた。写真では外してある。
 
 最後のほうで、漫画原稿を洗濯ロープに下げて乾かす場面があるが、一端をドア枠に結んだ。ために、ドアを開閉するとその原稿も揺れることになった。
 
 キャッチの調整が大変だった。何人もが開閉するので、人数分の癖(力や閉め方、速さ)にあわせて調整した。はじめマグネットで受けようとしたが、ドアが重いせいか、跳ね返ってしまうのでマグネットはやめた。
 
 色は濃いこげ茶色。ほぼ黒に見えたが、ドアは前の作品で作ったものを切り詰めたので、前の色が透けて見え、緑色っぽく見える。下地にしっかり表面と同系色の薄い色を塗るべきだった(ずっと以前にペンキ屋の社長から教えられた)。