新庄市に行く

 「東北幻野」の公演を観に新庄市まで行く。往復3時間。今回は山形県芸術文化会議からの依頼で観に行くので、チケットはタダ。ただし感想というか講評を書かなければならない。先日大会で講評される立場だったばかりなので、少し気が重い。
 雪で白い鳥海山を目指しながら、晴天の国道を北へ。北村山の方は畑の土が黒い。山形市の土はこれほど肥沃ではない。20年前からみれば、道はずいぶん良くなった。道だけは広くなるのが当節の街作りで、肝心の店舗は「テナント募集」ばかりである。街中の八百屋・魚屋・肉屋・酒屋・米屋など小売店がつぶれて、コンビニとスーパーしかなくなるのが今日の市街の有り様である。
 
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 会場近くの新庄小学校にあった相撲場。昔はどこの小学校のグランドにもあった土俵だが、今は取り除かれて、あまり見ることがない。珍しいから撮ってみた。
 
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 戸澤藩の新庄城跡、戸澤神社。堀で囲まれた一画。堀では鴨が多数日向ぼっこしていた。そういえば、県大会で行った鶴岡では、稲刈り後の田んぼに白鳥が多数落ち穂をついばみに来ていた。最上川河口で餌を与えないようにしたので田んぼに来る数が増えたのかも知れない。この城跡の東側に旧新庄中学校(現新庄北高校)があった。その跡地に公園や文化会館が建てられているのだ。
 米沢城跡(上杉神社)などもこのような感じである。まだ七五三のお参りがあった。
 
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 左は市民文化会館前の立て看板。ポスターやチラシの図案と同じである。西洋エッチング風の画を使用しているが、芝居の内容は古代中国との関連なので、全然違う雰囲気である。
 
 開演前に下手袖に行き、T.F.AQUARIUS.LLCのAさんに先日の大会で借用したスモークマシンの代金を支払う。袖は開演直前でも落ち着いた雰囲気だった。
 
 お芝居の方は、トレジャーハンター的お話にしたかったのかもしれないし、地元の新庄市のことを書きたかったのかもしれないが、全体に甘さの感じられる脚本と演出であった。
 脚本や演出のレベルとは不釣り合いに照明が凝っていたという印象がある。詳しくは観劇感想に書きます。
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 下は会場内にあった「新庄市民演劇祭」の広報
 
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 新庄南高校、楯岡高校演劇部の公演が既に終わっていて、この後、新庄演劇研究会の「光る時間」渡辺えり、作 が予定されている。新庄南高校の芝居は県大会でも上演されたが、うちの上演の直前だったので観られなかった。
 
 帰りは夕方。満月は東に夕陽は西に、の状態。しかし快晴の1日だったなあ、こんな日に、暗い劇場にいる人間の気が知れない(哬哬)。