学校祭ステージ発表アンケート集計結果

 アンケートをとったので、せっかくだから集計してみた。
 回収総数 393 (出席生徒661人、回収率59,5%、だが学校祭委員・校友会執行委員は裏方で客席にはいないので、実質回収率はもう少し高い)
  非常に満足          97人  24,7%
  ある程度楽しめた      256  65,1
  あまりおもしろくなかった  32    8,1
  つまらなかった         6    1,5
  評価未記入            2    0,5
 90%近くが、ある程度以上楽しんでくれたという結果になる。ただ本校生は優しいので、評価はかなり甘いと思う。またアンケートの常として、「声が聞き取りにくかった」×「声が聞きやすかった」、「動きが大きくて良かった」×「動きがなくて退屈した」と矛盾するような評価が出てくる。「終わり方がすっきりしなかった」×「終わり方が良かった」、「話がわからなかった」×「わかりやすかった」に至っては…。しかし、観る人それぞれの感性について、演じる側がどうこう言うわけにはいかない。好みもあるし、次のクラス企画の準備で気が気でない人もいる。座席の位置によっても見え方が違う。場面や台詞のどこが印象に残るかは人それぞれ。演じる側に近い感性で理解し、鑑賞してくれる人たちだけが会場にいるわけではない。そういう人は貴重な存在だ。
 もし大会会場で観客投票を行い、このアンケートのような結果になったとしたら、4つの段階に4点~1点を配点して、これは936ポイントとかいうことになるのか。それを人数で割って2,4ポイントとかになるのか? 単純に、どの上演が良いかの票数か? まあ、いずれにせよ観客一人一人がすべての上演を観るということはないので、観客の投票は公平平等なものにはなり得ない。
 審査員の場合は、この観客の平均値? に従って審査するわけではない。もしそうなら審査員は不要だ。審査員は自身の感性、経験、演劇観によって評価する。たとえ、アンケートの1,5%にあたる「つまらなかった」という評価を下されても、それで審査される側がどうこう(あなたの演劇観は間違っている! とか、高校演劇部の実情を知らない! とか)言うわけにはいかない。平均的評価に合わない予想外の審査結果があっても当然のことである、と割り切るしかない。…だが、評価される側の心情としては、到底、割り切れないのも確かだ。いや、自分は審査員は全力を挙げて公平に客観的に観ていると思いますよ。要するに自分の力不足を棚に上げて、良い評価をもらえないのが辛いだけなのだろう。(いつも生徒を評価しているのにね。)また、あんな審査員より自分の力の方が上だという考えにとりつかれて腐ることがないようにしないといけない。(往々にしてそう思う時があるので、自己反省です。)