アトリエ公演まで2週間

 顧問が採点に苦しんでいる間、部員は稽古に励んでいる。今日は科歓送迎会の二日酔いで寝坊して11時40分に部室へ参上。部員は丸くなって早い昼食をとっていた。その後、1年生へのメイクの講習。2年生があれこれ教えている間、顧問は職員室で会議の資料作り。二日酔いなので採点をやる気力がない。2年生は通院とか用事で、欠席が多い。まあキャストが全員1年生で、2年生は暇なのである。
 再び稽古に行く。1時間芝居で全9場の、7場以降をやっている。14年前の作品の再演なので、「ファミコン、まだやったことないな」など時代を感じさせる台詞がある(もちろん変えるけれど)。稽古は2年生の演出で進んでいるが、作者として、初演時の記憶を呼び起こしながら修正してあげる。演出はいろいろ小細工をしたいようだが、シンプルに戻してやる。
 舞台は部室の半分。この芝居は上下の出入りに移動があるので、壁の前に黒いパネルで6尺高、間口4間の壁を作り、裏を移動するようにしてある。それに袖幕代わりのパネルが上下にある。明日は照明の吊り込みをするというので、その写真を載せてみようと思う。
 500ワットのフレネルスポットが、中古品の購入で4本になったので、それで地明かりを作る予定。教室で500ワットでは明るすぎないかと専門家から言われたが、色を入れると結構暗くなるし、100%にするとブレーカーが心配なので抑え気味にしてあるから、明るすぎることはない。ただ、天井が低い部屋に吊るので、どうしても影が背景に出てしまう。(装置が何もなければ、黒い背景に吸収できるのだが)
 そろそろ初演時のビデオを見せようと思う。昨年の6月にやったアトリエ公演も、私の処女作「マイ・ブルー・へヴン」(成井豊の影響か、昔はこんなタイトルが好きだった)の再々演(3校目)で、今の2年生(当時1年生)に再演のビデオを見せた(初演よりも再演の方がずっと良かったので)。見ている1年生が結構ダメ出しするので可笑しかった。
 今の1年生は、うまい。2年生も感心するくらい、うまい。まだ台本が手放せないが、明日は台本持たずに通しを1回やってみようということになった。
 本校は進学校で、中学校では上層部?にいた子ばかりのせいか、一様に似たイメージの子(よい子)が多い。背格好から話し方まで似ていて、舞台で見ても役者の区別がつかないと言われることもある。しかし、今年の1年生はそんな中でも個性的な子が見られるので少しうれしい。
 2年生には、秋の大会向け台本作成のための取材をさせるべく準備を進めている。あの子たちに、取材のポイント―何のために、何を取材すればよいのか―を把握してもらうのが重要だ。
 午後3時、時間通りに部活終了。
 職員室の窓から、1年生がひとかたまりになって仲良く帰って行くのが見える。