平成28年度置賜地区高校演劇春季合同発表会①

 良い天気の日曜日、川西町フレンドリープラザまで出かける。
 川西町の田んぼはまだ一面の雪。昨年にくらべ、ずいぶん雪が残っている。

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 当地区は演劇部が減少し、今や3校。高畠高校、米沢中央高校、置賜農業高校である。伝統ある米沢東や九里学園演劇部もなくなってしまった。
 今年は会津地区の生徒さん達も前泊し、今日の置賜地区発表を観劇していた。廃校になった小学校が宿泊施設になっている所があって、そこに泊まったそうだ。会津地区は8校で190人くらい部員が居るそうで、うらやましい限りである。
 今日は当地区の3校が4本の上演を行った。
 高畠高校は2本を上演したが、運転の疲れか、あまりよく覚えていない。ほぼ素舞台だった。2本目が桃太郎の鬼退治という話で、犬猿雉が頭に被り物して出て来ていたのは覚えている。雉が女装というかオカマっぽい設定だった。最後は全員前を向いて台詞を言う。
 米沢中央校は、12月の練習会で見た生徒(そして顧問)が出ていて、内面の表現ができる部員なので集中して見られた。喫茶店のセットだが、中央奥が教室で高くしてあり、前が喫茶店のカウンターで重なっているのが見にくい。カウンターを上下どちらかにずらせないか。袖からの登退場だと喫茶店が舞台間口いっぱいで、広すぎる感じになる。前と奥の間にカウンターがあって、そこが暗いのが気になった。
 置賜農業は昨年同様、子供向けの食育指導のお芝居。大豆のマメ太郎が主人公で、加工食品ばかり食べるハートの女王を助けて健康にするというお話。被り物や衣装は良く作ってある。が、いろんな仕掛けがやり慣れていない感じであった。台詞もすべてが練れている、というわけではなかったのが残念だ。目の前に子供がいない状況でやるのも場違いという感じであったろうか。こちらも合同練習で見た顔がいてなつかしかった。

 (山形新聞 3月21日 ワイド地域 より)
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 明日は会津ザベリオ学園高校さんと大沼高校さんの上演で、大沼高校さんは「よろずやマリー」を上演するので楽しみである。

 会場に行く途中に鬼面川という地名がある。おものがわと読むようだ。梨郷はりんごと読むようだ。おもしろい。会場の川西町フレンドリープラザは遅筆堂文庫が置かれた場所で、ちょうど30年になるとのこと。井上ひさしが亡くなって8年か…。