諸行無常の鼻からカメラ

 午前中胃カメラによる検査を受けた。春の健診でひっかかったのだ。
 始めに何か紙コップ入りの薬を飲み(胃を何かするんだろう)、生理食塩水で鼻を洗う。
 直前に鼻に薬を差して「吸ってください」と言われる。鼻の麻酔である。
 鼻から挿入するのは初めてだったが、口よりは楽だと聞いていた。しかし、やはり(麻酔の効き目が出ないうちだったからか)ゲホゲホ苦しいことに。後半楽になったのは麻酔が十分に効いたからか。
 終わってからも1時間ほどは飲食が出来ない。
 結果は「異状なし」。これで心置きなく酒が飲める。
 
 病院後、部活に出る。今日は(音響をのぞいて)ほぼ全員いたので、前に日替わり演出でやっていた5場を稽古していた。ここは音響が大事なので、今日はタイミングがよく取れなかった。ナレーションの長さと舞台上の動きの長さを調節しなければならない。
 
 午後は顧問会議、生徒理事会、生徒総会、新入生歓迎会までいて、市民会館をあとにし、通夜の会場(斎場)に移動する。納棺は流れ作業で淡々と進む。昔の入棺の様子とは随分違う。自分の葬儀を想像すると、何だかすべて不要で、ただ散骨してもらって終わりでも良いような気持ちになる。
 昨日親戚に不幸があり、今日夕方、納棺に立ち会ったのだ。従兄弟の配偶者である。これまで数多くの葬儀を経験したが、祖父母の世代の葬儀から、伯父伯母・父母の世代、従兄弟・兄弟の世代へと次第に下りてきて、次は自分かも知れないという予想というか覚悟というか、が自然と身についてきている。
今日納棺された方のお孫さんは入学前なのか、無邪気におばあちゃんの遺体を清めたり花をあげたりしていた。