今日は休み

 旧県庁舎(現郷土館)でレトロ絵はがき展を観てくる。県内の古い場所が写されている。なるほど、「ひめまつ こまつ いやしげり」の歌詞と楽譜が印刷されているものがある。前に学校に問い合わせがあったのだ。これは写真からして明らかに師範学校女子部附属小学校の校歌ではないのか。
 昨日の朝、台本のできた部分をプリントして渡す。わずか10頁ほど。しかし、それも昨日の昼の訪問インタビューの結果、書きかえなければならなくなった。
 部員3人と訪問。3時間(お疲れではなかったかと心配する)、お話をお聞きした。80歳を過ぎていらっしゃるが、お若く、上品な方である。何でも聞いてくださいというので、遠慮無くお聞きする。ずいぶん分かったことが多いが、そこからまた分からないことが広がってくる。新たな事実?も出てくるが、それはある仮説を支持するように思われる。つまり予断を持った捜査ということである。「県警察史」にあるAさんの言葉の意味が、別の、おそらく本来の意味で読めるようになる。
 Aさんの人柄からはありえない事件であるが、発端となった事についてはAさんは無実で、ただ教員の理不尽な対応がAさんを追い詰めた結果、実際に犯行に及んだのだろうということである。
 友人として何もしてやれなかったこと、口をつぐんで忘れてしまったことを、いまだにいささか後悔されているご様子であった。その意味では、66年間という時間も短いのか。
 Aさんに一番近い友人で、当時も行動を共にしていた方は、5年ほど前にお亡くなりになったと聞く。残念である。66年間の歳月は、やはり長い。