県大会3日目以後のこと

 30日(日)、うちの生徒は最初の上演時の受付、会場係を行う。
 全13校の上演が終了し、講評。講師お三方が交代で、一つ一つの上演を担当して講評される。うちは鈴木先生に講評していただいた。音響専門の方なので、音響や照明、舞台装置についてが中心で、演技やキャストについては言及がなかった。後日のペーパーが待ち遠しい。
 閉会式、成績発表が淡々と行われ、うちが最初にコールされたが、生徒は一瞬意味が理解できない様子だった。後で聞いたら、優良賞から発表するのだと思っていたらしい。
 閉会式後、本部の部屋に行くと、大会事務局長のKS先生が祝福のハグをしてくれる。前日の顧問研修会2次会で、「今日の段階でマイベストは楯岡さん、次は新庄南さん。もちろんうちは別にして」と言っていたのだが、優秀賞第1席は新庄南さんで、楯岡さんは優秀賞ながらも残念ながら2席までに入らなかった。自分は、役者が台詞をやりとりする中に感情が生起し、それが観客に伝わっていくのを「演技」だと思っている。その意味で、楯岡さんはしっかり「演技」していると思うのだ。
 
 東北大会出場を決めた3校は、それぞれ傾向が違っていて、今回の県大会がバラエティーに富むものだったことを反映している。また、本県のスタッフワークが全体的に充実している点も講師の方々から評価されている。
 自分は純粋な創作で最優秀になったことで、大先輩方と肩を並べたような、たぶん思い上がった喜びを密かに感じている。もちろん、自分より若い先生方が、自分より先に東北大会に何度も行っているので、今更何を言っているという感じなのだが…。
 
 生徒たちをステージ前に並ばせて、トロフィーと賞状を持って記念撮影。緞帳が開いてしまったので、掃除しているところを背景にした。ホールスタッフのTKさんが下りてきてくれ、固い握手を交わす。東北大会でもよろしくお願いします。
 
 生徒は最終上演の間にトラック積み込みをほぼ終えていた。
 22人乗りのバスに乗って2時間かけて帰る。バスの中で、今朝、講師の村元先生から掛けていただいた言葉を伝える。生徒喜ぶ。部活の先輩や家族、友人にメールを送っている。
 学校到着、荷下ろし。とりあえず下ろして、軽く丸くなって解散。疲れているが、表情は明るい。明日は授業だ。生徒は明日と3日には、公欠で受けていない模試を受けなければならない。
 
 31日(月)、道具のチェックと片付け。2年生が模試の追試なので1年生だけでやっていた。ブルーシートを1枚忘れてきたらしいことに気付く。
 1日(火)、みんなで県大会のDVDを見る。ダビング機材のせいか色が滲んで見にくいが、あれこれ上演時の様子を振り返りながら見ている。アクシデントへの対応は、落ち着いてできていた。ほとんど全員がキャストなのだが、出番の遅い者がいるので、あわてずに対処できたようだ。舞台監督はだいぶ巻きを入れていたことが分かる。上演時間は57分40秒弱だった。
 他の上演校で、ほんのわずかだが時間オーバーしたところがあった。生徒舞監もキャストを兼ねていて、計時する余裕がなかったらしい。いつもの稽古通りの感覚で演じてしまった結果である。やはり60分とはいえ、舞台進行を制御する者が必要だ。できるだけ、キャストでない舞監を置くべきだろう。
 
 ある先生から、「地区大会で、もう99%の出来と思っていたが、県大会はさらに良くなっていた」と言っていただいた。生徒演出も、まだ出来ることがあると言っているので、東北大会まで少ない日数ながら(修学旅行と学期末考査がある)稽古をしていきたい。校友会予算は56円を残して使ってしまったので、必要な金は、徴収している部費から支出していく(足りなければ新に集める)。
 
 昨日、2日は快晴で、小春日和の暖かな一日だった。授業なんかしていないで、河原で芋煮会でもしたほうがいい感じであった。今日、3日はうって変わって曇り。ああ、長々と書いてしまった。仕事仕事。