本番まであと5日

 今日も通し。ただし役者が1人いないため、そこは舞監が台詞を読んで進めた。香川県に行った3年生が2人、通しを見てくれる。全国大会の芝居を見た目でダメ出ししてもらえるのはありがたい。いろいろ言ってくれたが、学校祭よりも良くなっていることは確かなようである。役者がみんな、それぞれの役柄になってきている。しかしやはり1場がぬるい。59分(毎回、衣装替えの時間も含めている)。
 衣装。最適を目指して少しずつ替えているが、そううまくはそろわないので難儀している。作らないで、集めるのが基本。
 装置。現場で組み立てる他ない部分を残してほぼできているが、稽古中に障子を破って穴を開けてしまったので貼らなければならない。すでに校友会予算の部費は96%を使ってしまっている。
 音響。今日はMDデッキの機嫌が良かった。
 
 去年の作品は、戦争末期の高等女学校で起きた事件を題材にしていたので、当時の資料を読み込み、当時の状況を頭の中で再現するようにつとめていた。お話を聞き、多くの写真と地図を見、現場を歩き、当時の学校の様子がありありと見えるようにまでなっていた(ちょっと誇張しているけど)。
 今年はどうなんだろう。過去の自分の経験からすくい上げたものと、3月の大震災から触発されたものを、ふるさとの伝説に絡ませて書いている。といっても地震が出てくるわけではないし、「触発された」と言っても直接の関係は分からないだろうなあ。いや、自分には、直接にあの災害を取り上げて書く勇気も力もないだけだろう。それに60分の壁ということもある。
 
 学校祭上演後、1人の生徒(部員ではない)が来て、あの作品がとても良かったと言ってくれた。その言葉だけで3日間は生きていける気がした。
 
 明日の昼、スタ会。明後日の昼は何か学年のことがあってできないのだという。大会中の役割(進行、受付、照明)分担も決めなければならない
 
 なんだかんだあるが、毎日、好きな芝居作りに関われて幸せである。