雑感 2020年11月5日

 一日祝日が入ると一週間が短く感じる。もう明日は金曜日だ。毎日通勤しているからこそ感じられるのだろうが。しかし金木犀剪定の疲れが残っている。まだ完全には終わっていないし、枝の片付けもまだまだなのだが。週末から雨続きのようなのでしばらくはこのままかも知れない。いやはや参った。

 土曜日は演劇鑑賞会の臨時総会。解散について。後始末が大変だろうなあ。しかし、もう年間3万2千円ほどの会費を納めることがなくなるのだなあ。

 小論文の指導をしていると、生徒と一緒にいろいろ勉強することになる。ネットで資料を探すと、まあ大量の情報がある。分かりやすく、通説ではなく偏りのないようなものを選んでプリントする。良質な情報であるほど、良く整理されている。

 

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 朝鮮半島の戦後、日本の降伏から米ソの分断支配から南北両国の独立に至る過程で、南ではアメリカの軍政が布かれ、日本人所有の土地はすべて米軍に接収された。それは日本本土で行われた農地改革と似たような効果があり、地主・小作関係の解消が行われた。アメリカは、「朝鮮半島では日本の支配の下、農民が奴隷的に搾取されている」と考えていたので、それを解放しようとしたわけだ。この辺の比較をしてみたいがまだまだ資料読みが足りないので今のところなんとも書けない。

 半島南部の日本人は終戦の際に売れるものは叩き売り、朝鮮銀行は紙幣を増刷してばらまき、全ての固定資産を残して引き揚げた。北部の日本人は38度線を越えるためにそれこそ死線を越える苦労をした。

 米軍は日本では軍政を布き、朝鮮半島では朝鮮人の政府を樹立する考えだったらしいが、実際には総督府の官僚組織を埋め合わせられるほどの人材が無かった。日本への協力者は全て排除するという方針だったからだ。一方、日本本土では政府組織はそのままにして日本人に任せ、その上にGHQを置いて占領行政を行うことになった。朝鮮南部では一部で建国準備委員会とかが組織されたが、一方では韓民党が組織され、共産主義反日反米)対資本主義(親日親米)のような対立がすでにして生まれた。いずれにしても政府を担うほどの力がなかった。しかし北では人民共和国が着々と作られていく。反共に進んだアメリカは、韓国軍(警察予備隊)を準備し始めるが、重慶にあった臨時政府も光復軍も実態はほぼ無力だったし、軍事訓練もほとんどなされていなかった。米軍はこれらを中心にすることはあきらめて、独自に旧日本軍軍人などを中心に韓国軍を組織して行く。

 

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 アメリカ大統領選挙の開票結果が恐ろしいことになっていて、やっぱりこの国の闇は深いと感じる。現役の大統領を暗殺する国だから。映画「JFK」でケビン・コスナー扮するガリソン判事(クレイ・ショー裁判当時はニューオーリンズ地方検事)の弁舌、……陰謀によって大統領を殺す、そんな国の国民で居たくはない。……あのフロリダの町で行われたことは大きな陰謀の一部に過ぎなかったが、そこに関わった連中は(町の名士もいる)、今巷間スキャンダルの流れているハンター・バイデンに似た傾向を持っていた(薬物、性的嗜虐嗜好などなど)。また、ウオーター・ゲート事件で明らかにされたニクソンの電話での会話は、マフィアのそれでしかなかった。紳士面の表面からは見えない悪徳の顔。アメリカの政界には影の部分、闇の世界が深く広がっているのだろう。表だって悪役を演じるトランプはそこが逆なのだ。

 トランプ支持層の熱狂的集会、延々と連なる車のパレード、郡毎に分ければ、都市部を除いて全米が真っ赤に染まる選挙結果。分断があるとすればその元、問題は都市にあると言えるだろう。瞬時に組織される反対デモ。「Count Every Vote」とか、揃いのロゴ入りのTシャツを着て現れる人々。一部の黒い旗、黒い服装はAntifaを連想させる。彼等は何者か? ……農民や工場労働者ではないだろう。学生さんか。……日本にもいたなあ、横文字の名前の団体が。